こんにちは。
今日も訪問してくださりありがとうございます
尾崎美穂です。
先週の金曜ロードショーは『風立ちぬ』をやっていました。
私はこの映画を見たことはないのでストーリーはよく分らないのですが、この作品がリーディング仲間のグループチャット内で話題になっていました。
何が話題だったか、というと、
①主人公の二郎を振り向かせるために、菜穂子が召喚の儀式をしていたこと
②二郎はサイコパスで、その気質を悪魔が利用するために憑依してゼロ戦を作らせたこと
についてです。
①は、さすがに宮崎駿さんは魔女の話を多く書いているだけあって
ちゃんと知識がある、と話題だったんです。
菜穂子が泉に願掛けしているのですが、
古代から泉はこの世とあの世を結ぶところで、魔物が出入りする場所なんですね。
そこで願掛けして、魔物を召喚して願いを叶えてもらう、という
正式な儀式の作法に則っているんです。
そしてその後、二郎と菜穂子のいるところだけ雨が激しくふり
振り返ると空には虹が架かっているんです
『虹』を見たらラッキー、いいことがある、というようなポジティブなものという考えが多数かと思いますが、最初は違っていたようです。
『虹』は「池や沼にいる主と同じ語源である」で、不吉なものとして
考えられていたそうです。
それでこの映画の中での虹の意味は、
「その願い、叶えてやったぞ」
という魔物からのサインだそうです。
なので、虹=池や沼の主=魔物、でピッタリ合います
菜穂子の場合は願いが叶った時の対価が自分の命だったようで、
その後どんどん体調が悪くなっていくんです。。。
②の二郎がサイコパス、という話は岡田斗司夫さんがYouTubeでも
話していました。
菜穂子の魔術についても話されているので、解説動画を見ると
とても分かりやすいですよ
サイコパスは後からなるものではなく、生まれつきのもので
治ることはないんです。
その生まれつきの気質を選んで、魔物は憑依してくるんでしょうね、ということです。
いくら魔物が憑依したとしても、殺人兵器であるゼロ戦を作る、なんてことは普通の精神をした人間には出来ないことでしょう、と。
そんなことが話題になっていました。
ジブリ作品は、何も知らなくても楽しめるけど
教養が多ければ多いなりに出てくるものの意味が分かって
別の楽しみ方ができる作品なんだな、と改めて思いました